コンテンツ・スタディーズ(文化産業と芸術作品) 概要

授業のねらい

●文学・映画・アニメ―ション・アート・広告・写真・演劇等のさまざまなコンテンツを、社会・経済的な枠組みのなかで分析する。

●各コンテンツを読み解くために必要となるスキル、および文化産業に関する知識を獲得する。

●現代社会、現代ビジネスにおいて不可欠となる総合的な言語運用能力を育成する。

 

授業の内容

 ゼミナールⅠでは、文学研究、カルチュラル・スタディーズ、表象文化論等の諸領域で蓄積されてきた分析技法や批評理論についての訓練、文化産業や広告表現史等に関する知識の学修を行います。関連するテキストを選定したうえで、担当者がプレゼンテーションを行うかたちで輪読し、質疑応答やディスカッションを通して理解を深めていく方式をとる予定です。重要な事項については教員が解説しますが、何より自ら学び、発見していく姿勢を身につけてもらいたいと思います。

  ゼミナールⅡでは、任意のコンテンツを選定し、ゼミナールⅠで修得したスキル・知識を活用しながら分析を施していきます。対象作品のジャンルや様式は問いませんが、全体で共有するテーマを討議したうえで、連続性をもった問題を追及していく予定です。また、社会・経済的な諸言説の調査も進めてもらいます。発表に際しては、やはりプレゼンテーション、質疑応答、ディスカッションのプロセスを重視します。

 卒業論文では、任意のコンテンツを選定し、当該作品における表現行為と、社会・経済的な枠組みとの連続性について考察し、卒業論文にまとめていくことになります。ここではテーマも自由ですが、社会・経済的な枠組みのなかでコンテンツを読み解くこと、学修してきたスキルと知識を自ら応用して活用していくことが求められます。

 もちろん、単に教室に閉じこもって文献を読むばかりでは、芸術作品は決して理解できません。ゼミ合宿のみならず、演劇や映画、美術館、都市建築のフィールドワーク等、街に飛び出すための企画を、学生主導でさまざまに実現してもらいたいと思います。


これまでの主な進路

★コンテンツ関連ビジネス

Jストリーム(動画配信)/ボンズ(アニメ制作)/タツノコプロ(アニメ制作)/ウエスト(動画・テレビ制作)/NSGグループ(アルビレックス新潟) ほか

★一般企業・公務員等

凸版印刷/スターツ・コーポレーション/横浜市/朝日生命/COOP共済/キヤノンライフケアソリューションズ/ファイブグループ ほか

★大学院

日本大学大学院知的財産研究科


≪10期生≫ 東 安西 薄井 加藤 倉田 沈 松井 峰松 桐谷 林田

≪9期生≫ 相澤 磯部 上地 小林 関根 千葉 松本 ⑩水野

≪8期生≫ 川崎 竹内 松田 浅野 米津 ⑨土橋 川上

≪7期生≫ 生沼 押日 ⑧栗原 瀬谷 最上 

≪6期生≫ 田野邊 鈴木 ⑦山本 横田 久本 市川 竹内 中坪

≪5期生≫ 趙 水沼 ⑥★菅野 ★秋元

≪4期生≫ ⑤奥野 今村 佐藤文 藤崎 

≪3期生≫ 佐藤唯 ④★佐々木 清水衿 安藤 高橋

≪2期生≫ 東方 玉田 ★大友 竹川 齊藤 大庭 篠澤 ③石井 川上 小笠原 清水 木呂場

≪1期生≫ ②★菅原 瀧澤 丸岡 上原 山本

      ①神野 知念 増田 原田 清水畑 茂津目 坂本 蝦名

                    ⓪勝沼 湯浅 加藤 清水 野口     

○数字=ゼミ長

★=優秀卒業論文賞


《歴代優秀卒業論文賞》

●西武百貨店の広告―『おいしい生活。』以前の広告を考える―

●戦前期日本におけるミッキーマウス受容―村岡花子と天野雉彦・「家庭」を形成した思想―

●東京オリンピックとグラフィック・デザイン―1964年にみる戦後日本の歩み―

●雑誌『装苑』からみるデザイナーズブランドの身体性とその展開―1980年代から現代まで

●劇画の誕生とその変遷