・「検索リンク(解説あり)」ページをあわせて参照しながら、関連するオンラインデータベース等を検索してみましょう。その際、直接的なキーワード(「広告」なら「広告」のみ)に絞るのではなく、関連するキーワードをいくつも考えたり、同じ意味の事柄を違うキーワードで言い換えてみたり、さらに相互に組み合わせてみることも大切です。
・インターネットだけではなく、紙媒体のビブリオ(目録類)もあわせて調べましょう。異なる情報に出会えます。
④検索エンジンを用いて、どんな論文や文献が存在するのかを探す
・まずは論文の目録データベースを検索して、どのような論文や資料が存在するのかをチェックするのが王道。
・検索エンジンは複数あるが、もっとも使われているのはCinii Articles。一部はネット上で本文を直接読める。ただし、Ciniiはあくまで目録データベース。たまに「本文が読めないんですけど!怒」と訴えてくるヒトがいるけど、本文が読めたらラッキーぐらいに考えよう。
・Cinii Articlesは論文検索でCinii Booksは文献(図書・雑誌)検索。よく似ているけど一緒にしない。
・実はCiniiのデータを包含してしまっているのが、国立国会図書館サーチ。つまり、国立国会図書館サーチを検索すれば、Ciniiのデータも、いっしょに検索してくれちゃうということ。実はこっちだけで済んでしまうよねという話。
・検索データベースには、他にもJ-STAGEなどがあるし、論文本文データベース(リポジトリと言う)にはJAIROがある。大切なのは、ひっかかるデータが違うということ。個々の特性を踏まえて使い分けていくことが大切。
⑤目録類を用いて、どんな論文や文献が存在するのかを探す
・雑誌の目次や、資料の一覧など、紙媒体の目録は大量に出版されており、その多くは未だにネットやデータベースには含まれていない。ネットやデータベースとは別に、関係ある目録類を探してみることはとても大切。目録はだいたい100番台の棚にある。図書館入ってすぐ。
・目録を探すための目録『日本雑誌総目次要覧』もある。とにかく自分の手にとってめくってみることが大切。
・論文や図書の最後に付されている参考文献一覧等の文献をチェックすることも忘れずに。関連する事柄を論じている文献が参照した文献なのだから、その文献一覧はどう考えても宝の山だ。こうして参考文献からその参考文献へ、そしてさらにその参考文献へ、というように、次々と資料を連鎖的に探求している方法を、俗に「芋づる式」と読んでいる。ネットで検索して与えられるだけでは絶対に手に入らない情報が、「芋づる式」では容易に手に入る。
・「芋づる式」で資料を探す意味でも、また内容の概略をおおまかにつかんでおく意味でも、まずは概説書・入門書の類を探してみるのがよいだろう。